「お前、最近どうしたんだよ?
この前も金がないとかで俺たちお前に奢らされたんだけど?」
友輝が言っているのは前に呑みに行った時の事だろう。
その時も、明美は所持金がなくて困っていた。
そう言えば最近、明美が新しい服を着ている所を見た事がない。
明美は流行に敏感で、給料が出たら必ず新しい服を買って会社にも着て来ていたはずだ。
不思議に思い明美を見つめれば何故か照れ笑いをされた。
「だって~彼氏とのデート代に消えちゃうんだもん!」
「……」
「……」
明美の言葉を聞いた途端に私たちは後悔した。
聞くんじゃなかったと、こうなってしまえばノロケが止まらないだろう。
それを察したのか友輝は私の肩をポンと叩いた。
「後は任せた。じゃあ、俺行くな!!」
「ちょっ……友輝!!」
逃げる様に片手を上げて走り去っていく友輝に軽く怒りが生まれる。
この状態の明美って手が付けられないほど大変だ。
そんな彼女を私に押し付けて逃げていくなんて……。
仕事だから仕方がないとはいえ、やはり納得が出来ない。
結局、私はオフィスに戻る道のりの間中ずっと明美のノロケを聞かされていた。
この前も金がないとかで俺たちお前に奢らされたんだけど?」
友輝が言っているのは前に呑みに行った時の事だろう。
その時も、明美は所持金がなくて困っていた。
そう言えば最近、明美が新しい服を着ている所を見た事がない。
明美は流行に敏感で、給料が出たら必ず新しい服を買って会社にも着て来ていたはずだ。
不思議に思い明美を見つめれば何故か照れ笑いをされた。
「だって~彼氏とのデート代に消えちゃうんだもん!」
「……」
「……」
明美の言葉を聞いた途端に私たちは後悔した。
聞くんじゃなかったと、こうなってしまえばノロケが止まらないだろう。
それを察したのか友輝は私の肩をポンと叩いた。
「後は任せた。じゃあ、俺行くな!!」
「ちょっ……友輝!!」
逃げる様に片手を上げて走り去っていく友輝に軽く怒りが生まれる。
この状態の明美って手が付けられないほど大変だ。
そんな彼女を私に押し付けて逃げていくなんて……。
仕事だから仕方がないとはいえ、やはり納得が出来ない。
結局、私はオフィスに戻る道のりの間中ずっと明美のノロケを聞かされていた。

