「えっとキミは……?」
「販売部の今井明美です。
葉月とは大学時代の同期で仲良くさせていただいております」
少し緊張気味に口を開く明美は何故か敬礼のポーズをしていた。
高梨部長は苦笑いをしながらも軽く頭を下げる。
「桜木がいつもお世話になっています。これからも宜しく頼むな」
「勿論です!えっと……」
「ああ、桜木は俺の彼女だよ。
って言っても木曜日に付き合い始めたばかりだけどね」
少し照れくさそうに頬を掻きながら言う高梨部長。
“彼女”という響きは照れくさくて場違いなのに恥ずかしくなってしまう。
そんな私と高梨部長を見ながら明美は微笑ましそうに顔を緩めていた。
そしてコッソリ私に耳打ちをする。
「なーにが『プライベートを会社に持ち込まないの』、よ。
葉月だって思いっきり持ち込んでるじゃない~」
ニヤニヤと笑みを浮かべる明美に返す言葉が見つからなかった。
黙り込んでいれば明美にグイグイと腰を肘で突かれる。
「今日のランチ付き合ってよね。
詳しく話聞かせてネ。
じゃあ、高梨部長!私お先に失礼します!!」
私の言葉を待たずにワザとらしくウインクをすると明美は階段の方へと走っていってしまった。
いきなり2人になったせいか変に緊張してしまう。
高梨部長に聞こえるのではないかというくらいに鼓動が響き渡る。
「……た……高梨部長。本当にすみませんでした」
沈黙の中、私はもう1度高梨部長に謝罪をした。
許して貰えるかどうかより、今は彼にきちんと謝りたかったから。
「販売部の今井明美です。
葉月とは大学時代の同期で仲良くさせていただいております」
少し緊張気味に口を開く明美は何故か敬礼のポーズをしていた。
高梨部長は苦笑いをしながらも軽く頭を下げる。
「桜木がいつもお世話になっています。これからも宜しく頼むな」
「勿論です!えっと……」
「ああ、桜木は俺の彼女だよ。
って言っても木曜日に付き合い始めたばかりだけどね」
少し照れくさそうに頬を掻きながら言う高梨部長。
“彼女”という響きは照れくさくて場違いなのに恥ずかしくなってしまう。
そんな私と高梨部長を見ながら明美は微笑ましそうに顔を緩めていた。
そしてコッソリ私に耳打ちをする。
「なーにが『プライベートを会社に持ち込まないの』、よ。
葉月だって思いっきり持ち込んでるじゃない~」
ニヤニヤと笑みを浮かべる明美に返す言葉が見つからなかった。
黙り込んでいれば明美にグイグイと腰を肘で突かれる。
「今日のランチ付き合ってよね。
詳しく話聞かせてネ。
じゃあ、高梨部長!私お先に失礼します!!」
私の言葉を待たずにワザとらしくウインクをすると明美は階段の方へと走っていってしまった。
いきなり2人になったせいか変に緊張してしまう。
高梨部長に聞こえるのではないかというくらいに鼓動が響き渡る。
「……た……高梨部長。本当にすみませんでした」
沈黙の中、私はもう1度高梨部長に謝罪をした。
許して貰えるかどうかより、今は彼にきちんと謝りたかったから。

