「美味しいですね、このお刺身!!」
「刺身なんてどれも同じだろ」
テンションが高い私とは対称にいつもの無表情を貫く昴さん。
今は、海鮮レストランでランチをしている最中だ。
店はガラス張りになっており海が見える最高のスポット。
それなのになぜ昴さんはそんなに冷静でいられるのだろうか?
そう思いながら、サーモンを口に運ぶ。
程よく脂がのっていて舌でとろける様な口どけだ。
意識しなくても口角が上がってしまう。
「……本当に美味そうに食うよな、お前は」
「だって本当に美味しいですもん!!
昴さんこそその仏頂面やめてください、お店の人に失礼です!!」
「元からこの顔だ」
「人の前ではイイ顔する癖に……」
嫌味っぽく言えば昴さんはフンと鼻で笑う。
「こんな所まで来て、いい人間を装う必要ねぇよ」
「最低~」
「うるせぇな……さっきまでピーピー泣いてた奴に言われたくねぇよ」
「そ……それは……」
言葉に詰まっていれば昴さんはワザとらしくタメ息をつきながら箸でお刺身をつまむ。
そして
「ん!?」
「冗談だ、いいから黙って食ってろ」
無理やり私の口にお刺身を放り込むとニヤリと口角を上げる。
咳き込む私を楽しそうに見ながら昴さんは食事を続けていた。
「刺身なんてどれも同じだろ」
テンションが高い私とは対称にいつもの無表情を貫く昴さん。
今は、海鮮レストランでランチをしている最中だ。
店はガラス張りになっており海が見える最高のスポット。
それなのになぜ昴さんはそんなに冷静でいられるのだろうか?
そう思いながら、サーモンを口に運ぶ。
程よく脂がのっていて舌でとろける様な口どけだ。
意識しなくても口角が上がってしまう。
「……本当に美味そうに食うよな、お前は」
「だって本当に美味しいですもん!!
昴さんこそその仏頂面やめてください、お店の人に失礼です!!」
「元からこの顔だ」
「人の前ではイイ顔する癖に……」
嫌味っぽく言えば昴さんはフンと鼻で笑う。
「こんな所まで来て、いい人間を装う必要ねぇよ」
「最低~」
「うるせぇな……さっきまでピーピー泣いてた奴に言われたくねぇよ」
「そ……それは……」
言葉に詰まっていれば昴さんはワザとらしくタメ息をつきながら箸でお刺身をつまむ。
そして
「ん!?」
「冗談だ、いいから黙って食ってろ」
無理やり私の口にお刺身を放り込むとニヤリと口角を上げる。
咳き込む私を楽しそうに見ながら昴さんは食事を続けていた。

