大人の恋は波乱だらけ!?

「えっと……それは……」


言葉を濁すしかなかった。

だっていくらなんでも一緒に住んでいるとは言えない。
只でさえ高梨部長は、昴さんが私を好きだと誤解をしているし……。

これ以上心配をさせたくない。
でも隠す訳にもいかないし……。

言うか言わないか迷っていれば高梨部長の手が私の頬にそっと触れた。


「……俺がお前を好きだって気持ちは何があっても変わらない。
どんな事も受け止めるから……隠し事だけはしないでくれ」

「高梨部長……」


彼の真っ直ぐな瞳に負けた私はコクリと小さく頷いた。


「実は……」


高梨部長に全て話すことにした。

【大人の恋愛】を教えて貰うために彼の条件を飲んで一緒に住んでいる事や彼との出逢いも全部。
もう高梨部長に昴さんの事で隠し事はないはずだ。
そう思いながら1人頷いていれば、鋭い視線が私に突き刺さっていた。

何かと思い首を傾げながら見れば、またもや笑顔を浮かべた高梨部長が立っていた。

これはヤバい、体が咄嗟に何かを感じたのか後ずさりをしようとすればガシリ腕を掴まれる。


「あっ……」

「……」


声を漏らす私とは対称的に無言で満面な笑みを浮かべる高梨部長。
彼から逃げられないと悟った私は小さく謝罪をする。


「ご……ごめんなさい……」


謝った私を見ながら笑顔で何度か頷きそして……。


「お前は馬鹿か!!」

「ひぃっ……!?」


夜中だというのに大声で怒鳴る彼。
凄く怖くて謝る事しか出来ない。


「ゲームを作る為に男と同棲する女が何処にいるんだ!?
しかも、良く知らない男とだぞ!!
自分を偽って女性たちを騙す様な男なんだぞ!!」


怒りで周りが見えていないのか大声でまくしたてられる。
近くに誰もいないけど夜中だからご近所迷惑になるんじゃあ……。
そう思いながら苦笑いを浮かべる。