「な……何笑ってんだよ……!」
拗ねた様に口を尖らす高梨部長は、本当に子供みたいで可愛い。
堪え切れず、クスクスと笑い続けていれば『ハァッ』と盛大なタメ息が聞こえてきた。
「まぁいいけどな、お前が笑ってくれるなら」
「高梨部長……」
「……ほら、シートベルしろよ!」
「……はい」
高梨部長のお蔭でさっきまで感じていた緊張感が体から無くなっていた。
シートベルトをしながら、ハンドルを握る彼を見つめる。
「……ん?出来たか?」
「……はい」
視線が合ってしまい、驚きながらも返事をすればニコリと笑みが返される。
密室でこの笑顔は危ないと思う。
ドクンドクンと高鳴る胸を誤魔化す様に口を開く。
「この車……凄く乗り心地がいいですね?」
「おっ!分かるかー?
特注でさ、気に入ってるんだ」
無邪気に笑うその横顔を見ると微笑ましい気持ちになるのが分かる。
「誰も言ってくれなくてな……お前が初めてだよ」
嬉しそうに車の事を話す高梨部長は、いつも仕事で見せる笑顔をしていた。
本当に、好きなんだと言う事が伝わってくる。
仕事も、車も……。
拗ねた様に口を尖らす高梨部長は、本当に子供みたいで可愛い。
堪え切れず、クスクスと笑い続けていれば『ハァッ』と盛大なタメ息が聞こえてきた。
「まぁいいけどな、お前が笑ってくれるなら」
「高梨部長……」
「……ほら、シートベルしろよ!」
「……はい」
高梨部長のお蔭でさっきまで感じていた緊張感が体から無くなっていた。
シートベルトをしながら、ハンドルを握る彼を見つめる。
「……ん?出来たか?」
「……はい」
視線が合ってしまい、驚きながらも返事をすればニコリと笑みが返される。
密室でこの笑顔は危ないと思う。
ドクンドクンと高鳴る胸を誤魔化す様に口を開く。
「この車……凄く乗り心地がいいですね?」
「おっ!分かるかー?
特注でさ、気に入ってるんだ」
無邪気に笑うその横顔を見ると微笑ましい気持ちになるのが分かる。
「誰も言ってくれなくてな……お前が初めてだよ」
嬉しそうに車の事を話す高梨部長は、いつも仕事で見せる笑顔をしていた。
本当に、好きなんだと言う事が伝わってくる。
仕事も、車も……。

