大人の恋は波乱だらけ!?

このままでいいの?
哀しそうな高梨部長の声が頭から離れない。

それに……。
私だって……。

私を繋いでいた糸が切れたかの様に走り出していた。


「さ……桜木……?」


驚いた様な高梨部長の声。


「お願いします。このまま聞いてください」


私は後ろから高梨部長に抱き着いていた。
彼が離れていかない様に、でも面と向かって気持ちを伝えられるほど私は大人じゃない。
でも伝えたい。


「言い逃げなんて……許しません。
私だって貴方の……高梨部長の事が好きなんですから」


言葉にした瞬間、私の胸は張り裂けそうになった。
ドクンドクンと騒ぎ立てる心臓が壊れてしまいそうで……。
でも、伝えられたという満足感がジワリと胸に広がっていくのが分かる。


「好きなんです……ずっと……」


消えそうな声、でも……。
確かな想いがココにはある。

私は高梨部長が大好きだから。
この人の笑顔も優しい声も、真っ直ぐな瞳も……。

そして……ゲームへの想いも……。

全部全部、大好きだ。