「ただいま!」
買い物を終えて自宅へと帰る。
未だにテンションが高いままで鼻歌交じりに晩御飯の準備をしていれば後ろから視線を感じた。
パッと振り向けば腕組みをしながら私を見つめる昴さんが目に映った。
「あっ……ただいまです」
「……ああ」
昴さんは素っ気なく言うと黙ったまま私を見続けていた。
何か用事かな?そう思ったけど何も話そうとしなかったので気にせず料理を続けることにした。
「……」
玉ねぎを微塵切りにしていれば目が痛くなってくる。
でも、幸せな気持ちが打ち勝ち涙なんて気にならかった。
「……おい、なに浮かれてんだ」
「え?」
包丁を持ったまま振り返れば昴さんはギョッとした様な顔をする。
何で?よく分からずもう1度まな板と向き合おうとしたら手に持っていた包丁をいきなり奪われた。
「鼻歌を歌いながら泣いてるんじゃねぇよ」
「泣いてるって玉ねぎで……」
「うるせぇ、見てて腹が立つ」
昴さんは私を押し退けると玉ねぎの微塵切りを目にもとまらぬ速さで披露しだした。
私より上手いんじゃないかな……。
自信喪失をしながら彼を眺める。
彼と暮らし始めてから初めて昴さんがキッチンに立っている姿を見るな、なんか新鮮かも。
「昴さんって、お料理出来たんですね」
「……当たり前だろーが。
自炊歴はお前より長いんだよ」
馬鹿にしたように笑うと昴さんは包丁をまな板の上に置いた。
目を向ければ玉ねぎは全てきり終わっていた。
「あの……ありがとうございます」
「別に」
それだけ言うと昴さんはリビングへと歩いて行った。
買い物を終えて自宅へと帰る。
未だにテンションが高いままで鼻歌交じりに晩御飯の準備をしていれば後ろから視線を感じた。
パッと振り向けば腕組みをしながら私を見つめる昴さんが目に映った。
「あっ……ただいまです」
「……ああ」
昴さんは素っ気なく言うと黙ったまま私を見続けていた。
何か用事かな?そう思ったけど何も話そうとしなかったので気にせず料理を続けることにした。
「……」
玉ねぎを微塵切りにしていれば目が痛くなってくる。
でも、幸せな気持ちが打ち勝ち涙なんて気にならかった。
「……おい、なに浮かれてんだ」
「え?」
包丁を持ったまま振り返れば昴さんはギョッとした様な顔をする。
何で?よく分からずもう1度まな板と向き合おうとしたら手に持っていた包丁をいきなり奪われた。
「鼻歌を歌いながら泣いてるんじゃねぇよ」
「泣いてるって玉ねぎで……」
「うるせぇ、見てて腹が立つ」
昴さんは私を押し退けると玉ねぎの微塵切りを目にもとまらぬ速さで披露しだした。
私より上手いんじゃないかな……。
自信喪失をしながら彼を眺める。
彼と暮らし始めてから初めて昴さんがキッチンに立っている姿を見るな、なんか新鮮かも。
「昴さんって、お料理出来たんですね」
「……当たり前だろーが。
自炊歴はお前より長いんだよ」
馬鹿にしたように笑うと昴さんは包丁をまな板の上に置いた。
目を向ければ玉ねぎは全てきり終わっていた。
「あの……ありがとうございます」
「別に」
それだけ言うと昴さんはリビングへと歩いて行った。

