「じゃあ私は失礼します」
「送っていく」
「だ……大丈夫です!
高梨部長も早く仕事を切り上げてお家へ帰ってください!」
高梨部長に抱きしめられた状態のまま私は全力で首を横に振る。
そんな私を面白そうに見ながら目を細める彼からは、さっきまでの疲れ切っていた表情はなくなっていた。
私は少しでも高梨部長の役に立てたのだろうか?
そうだったら嬉しいな、心の中で笑みを零していれば『桜木』と声を掛けられる。
「はい」
「じゃあ送らせてくれない代わりに貰っていいか?」
「え?貰うって何を……」
首を傾げる間もなく私の顔は高梨部長に引き寄せられる。
そして、ちゅっと小さなリップ音とともにオデコに柔らかい感触が落とされた。
「じゃあ気をつけて帰れよ」
自然に離された私の体は異常なまでに熱くなっていた。
オデコにキスをされた?
状況が把握出来ずに高梨部長を見つめていれば、クスリと笑い声が聞こえてくる。
「どうした?もっとして欲しいのか?」
ニヤリと口角を上げると高梨部長はどこか妖艶で私の心拍数を上げるには十分だった。
「ち……違います!
わ……私帰ります!お疲れ様でした!!」
真っ赤な顔を隠すように逃げる様にオフィスを飛び出す。
ドクンドクンと揺れ動く心臓は走っているせいじゃない。
高梨部長の言動1つ1つに馬鹿みたいにドキドキしている自分がいる。
「……はあ……」
会社を出ると立ち止まり未だに煩い心臓を抑える。
いきなりキスをするとか反則だよ。
そう言いながらも心が温かくて幸せにな気持ちでいっぱいなんだけど。
好きな人に触れられるって凄く幸せな事だ。
忘れかけていた気持ちが胸に広がり自然に顔が緩んでいく。
そのテンションのまま私は歩き出す。
「買い物していかなきゃ!」
独り言を言いながらルンルン気分のままスーパーへと向かった。
「送っていく」
「だ……大丈夫です!
高梨部長も早く仕事を切り上げてお家へ帰ってください!」
高梨部長に抱きしめられた状態のまま私は全力で首を横に振る。
そんな私を面白そうに見ながら目を細める彼からは、さっきまでの疲れ切っていた表情はなくなっていた。
私は少しでも高梨部長の役に立てたのだろうか?
そうだったら嬉しいな、心の中で笑みを零していれば『桜木』と声を掛けられる。
「はい」
「じゃあ送らせてくれない代わりに貰っていいか?」
「え?貰うって何を……」
首を傾げる間もなく私の顔は高梨部長に引き寄せられる。
そして、ちゅっと小さなリップ音とともにオデコに柔らかい感触が落とされた。
「じゃあ気をつけて帰れよ」
自然に離された私の体は異常なまでに熱くなっていた。
オデコにキスをされた?
状況が把握出来ずに高梨部長を見つめていれば、クスリと笑い声が聞こえてくる。
「どうした?もっとして欲しいのか?」
ニヤリと口角を上げると高梨部長はどこか妖艶で私の心拍数を上げるには十分だった。
「ち……違います!
わ……私帰ります!お疲れ様でした!!」
真っ赤な顔を隠すように逃げる様にオフィスを飛び出す。
ドクンドクンと揺れ動く心臓は走っているせいじゃない。
高梨部長の言動1つ1つに馬鹿みたいにドキドキしている自分がいる。
「……はあ……」
会社を出ると立ち止まり未だに煩い心臓を抑える。
いきなりキスをするとか反則だよ。
そう言いながらも心が温かくて幸せにな気持ちでいっぱいなんだけど。
好きな人に触れられるって凄く幸せな事だ。
忘れかけていた気持ちが胸に広がり自然に顔が緩んでいく。
そのテンションのまま私は歩き出す。
「買い物していかなきゃ!」
独り言を言いながらルンルン気分のままスーパーへと向かった。

