「ここのケーキ好きなんだよ!
……見てもいいか??」
「は……はい」
私の返事を聞いた瞬間、新條さんは“待ってました”と言わんばかりに箱を開けていた。
「はぁ!?
お前、何個買ってきたんだよ!?」
「12個ですけど……」
「何でこんなに買ってきたんだよ!?」
「だ……だって何が好きか知らないですもん」
だから違う系統のケーキを選んだつもりだったんだけど、気に入らなかったかな?
心配になり新條さんを見上げれば彼は再び可笑しそうに笑い出した。
「本当にお前って面白い奴だな」
「……いらないなら持って帰ります!」
私がケーキの箱に手を伸ばそうとしたら、それを邪魔する様に箱を高く持ち上げてしまう。
私と彼の身長差は歴然で背伸びをしても全く届かない。
「だ……誰もいらないなんて言ってないだろう?」
「……だったら素直に喜んでください!」
焦った様に口を尖らせる新條さんが可愛らしくて私まで頬が緩んでしまう。
新條さんって思っていたよりいい人なのかもしれない。
ケーキを見て無邪気に笑う新條さんを見ていると、女の人を騙す様な人には見えないし、待たされたという事も忘れてしまいそうだ。
ジーッと新條さんを見つめていれば彼が急にこっちを向いた。
「お前はどれが食いたい?」
「え?」
「一緒に食おうぜ」
「で……でも……」
私も食べていいのだろうか?
これは新條さんの為に買ってきたものなのに……。
迷っていれば新條さんはケーキの箱を私に向かって差し出してきた。
いきなりの事で驚く私を見ながらプッと吹きだすと可笑しそうに口を開いた。
「俺に1人で12個も食えって言うのかよ!
……一緒に食おうぜ」
ニカッと笑う彼にドクンと胸が高鳴った。
飾り気のない笑顔が凄く格好良くて私は思わず頷いてしまう。
……見てもいいか??」
「は……はい」
私の返事を聞いた瞬間、新條さんは“待ってました”と言わんばかりに箱を開けていた。
「はぁ!?
お前、何個買ってきたんだよ!?」
「12個ですけど……」
「何でこんなに買ってきたんだよ!?」
「だ……だって何が好きか知らないですもん」
だから違う系統のケーキを選んだつもりだったんだけど、気に入らなかったかな?
心配になり新條さんを見上げれば彼は再び可笑しそうに笑い出した。
「本当にお前って面白い奴だな」
「……いらないなら持って帰ります!」
私がケーキの箱に手を伸ばそうとしたら、それを邪魔する様に箱を高く持ち上げてしまう。
私と彼の身長差は歴然で背伸びをしても全く届かない。
「だ……誰もいらないなんて言ってないだろう?」
「……だったら素直に喜んでください!」
焦った様に口を尖らせる新條さんが可愛らしくて私まで頬が緩んでしまう。
新條さんって思っていたよりいい人なのかもしれない。
ケーキを見て無邪気に笑う新條さんを見ていると、女の人を騙す様な人には見えないし、待たされたという事も忘れてしまいそうだ。
ジーッと新條さんを見つめていれば彼が急にこっちを向いた。
「お前はどれが食いたい?」
「え?」
「一緒に食おうぜ」
「で……でも……」
私も食べていいのだろうか?
これは新條さんの為に買ってきたものなのに……。
迷っていれば新條さんはケーキの箱を私に向かって差し出してきた。
いきなりの事で驚く私を見ながらプッと吹きだすと可笑しそうに口を開いた。
「俺に1人で12個も食えって言うのかよ!
……一緒に食おうぜ」
ニカッと笑う彼にドクンと胸が高鳴った。
飾り気のない笑顔が凄く格好良くて私は思わず頷いてしまう。

