「……っぷ」
「何笑ってるんですか!?」
いきなり笑い出す新條さんに腹を立てていれば彼の笑いは更に大きくなる。
意味が分からず呆然と新條さんを見つめていればパチリと目が合ってしまう。
爽やかな顔でもなく、不機嫌そうな顔でもない。
また違った笑顔を浮かべる新條さん。
その顔は心から笑っていると思えるような顔だった。
「お前って……変わった奴だな……」
「はい!?何処がですか……。
少なくとも新條さんには負けます」
最後の言葉を小声で言えば、聞こえたのか彼は楽しそうに顔を緩ませた。
「本当……今まで会った事ねぇよ、お前みたいな奴」
「……お互い様です」
髪を耳にかけながら言い返せば、新條さんは目を細めながら私をリビングへと案内をしてくれる。
大人しくついていけば、そこにはだだっ広いリビングが目に映った。
置いてある家具も高級そうで少し落ち着かない。
「座っていろ」
「は……はい失礼します。
あ……すみませんこれ……」
私は手に持っていた箱を新條さんに差し出す。
手土産として近所で有名なケーキ屋さんのケーキを買ってきたのだが忘れていた。
「……どうも」
新條さんは受け取ると箱を見ながら固まってしまった。
「あっ……もしかして甘い物、苦手でしたか?」
「……これって“空色(そらいろ)”のケーキか?」
「そ……そうですけど……」
彼の言う通り、このケーキは空色というお店で買ったものだ。
それがなんだと言うのか、新條さんの表情を読み取ろうとした瞬間、彼の顔はいきなり子供みたいな無邪気な笑顔へと変わった。
「何笑ってるんですか!?」
いきなり笑い出す新條さんに腹を立てていれば彼の笑いは更に大きくなる。
意味が分からず呆然と新條さんを見つめていればパチリと目が合ってしまう。
爽やかな顔でもなく、不機嫌そうな顔でもない。
また違った笑顔を浮かべる新條さん。
その顔は心から笑っていると思えるような顔だった。
「お前って……変わった奴だな……」
「はい!?何処がですか……。
少なくとも新條さんには負けます」
最後の言葉を小声で言えば、聞こえたのか彼は楽しそうに顔を緩ませた。
「本当……今まで会った事ねぇよ、お前みたいな奴」
「……お互い様です」
髪を耳にかけながら言い返せば、新條さんは目を細めながら私をリビングへと案内をしてくれる。
大人しくついていけば、そこにはだだっ広いリビングが目に映った。
置いてある家具も高級そうで少し落ち着かない。
「座っていろ」
「は……はい失礼します。
あ……すみませんこれ……」
私は手に持っていた箱を新條さんに差し出す。
手土産として近所で有名なケーキ屋さんのケーキを買ってきたのだが忘れていた。
「……どうも」
新條さんは受け取ると箱を見ながら固まってしまった。
「あっ……もしかして甘い物、苦手でしたか?」
「……これって“空色(そらいろ)”のケーキか?」
「そ……そうですけど……」
彼の言う通り、このケーキは空色というお店で買ったものだ。
それがなんだと言うのか、新條さんの表情を読み取ろうとした瞬間、彼の顔はいきなり子供みたいな無邪気な笑顔へと変わった。

