「馬鹿じゃねぇか?
女が外で無防備に眠ってるんじゃねぇよ」
「……すみません」
いきなり現れた素の新條さんに少し驚きつつも私は素直に謝る事にした。
待ち合わせの最中に寝るなんてどう考えても私が悪いからだ。
「……何の為に鍵を渡したと思ってんだよ」
「……新條さん」
「あ?」
「そんなに簡単に他人に鍵を渡しちゃ駄目ですよ!
悪用されたらどうするんですか!?」
普通は私みたいなほぼ知らない人間に鍵を渡すなんてあり得ないだろう。
なのに当たり前の様に鍵をフロントの人に預けるなんて……。
「……」
私が怒鳴った事が意外だったのか、新條さんはポカンと口を開けたまま固まってしまった。
この人は一見、しっかりとしている様だけど案外抜けているのかもしれない。
女性の服を脱がしてもなんとも思わない人だ。
私が知っている常識というものは彼には通じないのかもしれない。
そう思いながらチラリと腕時計に目を向ければ時刻は4時30分を指していた。
「え!?」
驚きのあまり私は新條さんを見つめてしまう。
彼はまだ呆然と私の方を見ていた。
「あ……あの……待ち合わせ時間って何時でしたっけ……?」
もしかして私が間違えていたのかもしれない。
そう思い彼に問えば平然としたように口を開いた。
「2時だろう」
その言葉を聞いた瞬間、私は呆気にとられてしまう。
女が外で無防備に眠ってるんじゃねぇよ」
「……すみません」
いきなり現れた素の新條さんに少し驚きつつも私は素直に謝る事にした。
待ち合わせの最中に寝るなんてどう考えても私が悪いからだ。
「……何の為に鍵を渡したと思ってんだよ」
「……新條さん」
「あ?」
「そんなに簡単に他人に鍵を渡しちゃ駄目ですよ!
悪用されたらどうするんですか!?」
普通は私みたいなほぼ知らない人間に鍵を渡すなんてあり得ないだろう。
なのに当たり前の様に鍵をフロントの人に預けるなんて……。
「……」
私が怒鳴った事が意外だったのか、新條さんはポカンと口を開けたまま固まってしまった。
この人は一見、しっかりとしている様だけど案外抜けているのかもしれない。
女性の服を脱がしてもなんとも思わない人だ。
私が知っている常識というものは彼には通じないのかもしれない。
そう思いながらチラリと腕時計に目を向ければ時刻は4時30分を指していた。
「え!?」
驚きのあまり私は新條さんを見つめてしまう。
彼はまだ呆然と私の方を見ていた。
「あ……あの……待ち合わせ時間って何時でしたっけ……?」
もしかして私が間違えていたのかもしれない。
そう思い彼に問えば平然としたように口を開いた。
「2時だろう」
その言葉を聞いた瞬間、私は呆気にとられてしまう。

