「お前はさ……昔から人一倍責任感が強かったから……。
今も仕事の事で悩んでるんじゃねぇかなって……ずっと気になってたんだよ」


友輝は照れくさそうに顔を紅めるとボソリと口を開いた。


「少しでもお前の役に立ちたい。
俺じゃあ力になれないかもしれねぇけど……俺が出来る事は何でもするからよ」

「友輝……」

「俺は……お前が……」

「え?」


私が首を傾げれば友輝は一瞬だけ力なく笑った。
でもすぐにいつもの満面な笑みへと変わっていく。


「……お前の笑顔が好きだからよ!
葉月は馬鹿みたいに笑っている方が似合ってるぜ!」

「ば……馬鹿みたいって……」

「そうそう!その顔その顔!!」


友輝と話していると知らず知らずのうちに笑顔が浮かんでしまう。


「……仕事を頑張るのはいいけどよ……。
あんまり無理をするなよな」

「ありがとう。
……友輝もね、野菜も沢山食べてちゃんと寝るんだよ」


そう言って残っていたサラダを友輝の前へと差し出す。
“うげぇ”という顔をしながらも残さず食べる友輝を見ながら口元を緩めた。