だけど、赤杉くんも冗談で言っているわけではなさそうだ。 じゃなきゃ委員会が一緒だっただけの私を好きになるなんてありえない。 今の一言で、私の中の赤杉くんの好感度は一気に落ちた。 「悪いけど私、好きでもない人と付き合えない」 それに夢愛の好きな人だし。 私はきっぱりとそう言い捨てて、呆然としている赤杉くんを無視してそのまま理科室に向かった。 まさかこの現場を夢愛が見ていたなんて思いもせずに。