映画を観るためだけに、この人は私をここに連れてきたの!? 映画なんか一人で観ればいいんじゃ……… 頭の中でクエスチョンマークが飛び交う私に、戸山くんは、 「行こ」 そう言って、私の手をまた引っ張ったのだった。