「何がしたいの?まじで」 佳奈がつぶやいたその言葉は、小さかったけど、私の心にはっきりと響いた。 何がしたいのか。 それはみんなが、いや、自分でも思ったことだった。 こんなことをしていても意味がない。 ただ時間と労力を消費するだけ。 自分でもそう思っていたけど、なかなか認めることができなかった。 今日ずっとそばにいた戸山くんでさえも、聞かなかったことなのに。