「!!!」 そうじゃない、と言おうとしたけどまたぐっとつまった。 実際、そうだったからだ。 くそ、なんで今日はこんなにこいつにハメられないといけないんだよ。 「あ、そうだ。裕翔」 そんな俺の気持ちを知る由もない結衣が、何か思い出したように俺の方を向く。 「……なんだよ」 なんとなくムスっとした顔で応える。