「すみません」 「まあ、生徒にはまた後日聞きなおすことにして……」 「あのー、」 するとそこに、向こうから声が割り込んできた。 「スキー合宿の健康調査ならここにありますけど」 そう言ったのは、たくさんの健康調査の束を持った結衣だった。 結衣を見ると、また昨日のことが脳裏に浮かぶ。 また頭の中でリピートされそうな気配を振り払うように頭を振る。