その目には、生気も10代特有のやる気に満ちた光も、何も宿っていなかった。



その視線を真っ向からぶつけられた結衣は、思わず立ちすくむ。



だけど、それは結衣だけじゃなく、俺も同じだった。
  


やがて、



「…………すみません」



さくらが小さくそう言ったのが聞こえた。





だけど、その冷たい視線は残されたままで。



俺や結衣はもちろん、さくらと仲の良い夏本や山本もさくらに話しかけることができなかった。