「先生」 何かを言いかけた先生を遮った。 その私に、もう迷いはなかった。 花火はまだ始まっていない。 だけど、この話題が触れられているときに話してしまわないともうずっと話せない気がした。 話を遮った私を先生はじっと見つめている。 私は座っていた椅子から立ち上がり、先生の前に立って言った。 「先生、好きです」