声がうわずる。
 


「一学期の初めにさ、俺がお前に告ったことあったじゃん」



ドキッとした。



まさか先生からその話をするとは思わなかった。



「は、はい」



また声がうわずってしまう。



「あのことなんだけどさ」



何を言われるんだろう。
  


「あのとき、さくらは俺のこと露骨に嫌ってたけど」



聞きたいような気もするし、聞きたくないような気もする。



「実は俺」