教室に戻ると、すぐに下校となった。 「みんなー!カラオケ行かない?」 「いいね!行く行く!」 クラスメイトのそう言う声が聞こえてくる。 すると、一人の女子生徒と目が合った。 「あ、大橋さん。大橋さんもカラオケに…………」 親しげに私に近づいてきた女子生徒を私はハッキリと無視した。 そして、そのまま何事もなかったかのように教室を出る。 行くわけないでしょ、カラオケなんか。