そのまま沈黙が続く。 早く包帯を取って本部に戻ろう。 沈黙に耐え切れなくなった俺は包帯を急いで探す。 俺が包帯を見つけると、さくらは棚から消毒液と絆創膏を取り出しているところだった。 包帯を片手に保健室を出るついでに、もう一度チラリとさくらを見ると。 「もう、なにこれ………」 さくらが絆創膏を貼るのに苦戦している。 たぶん、消毒液を塗ったから絆創膏が貼りにくいんだと思う。 ってそんなことよりも……… 「なんでくっつかないのよ……」