先輩はイジワル



「大丈夫そうに見えて、超震えてるんだもん。ぜってぇー、俺以外も気付いてんのに、なんで助けてやらないんだよ」


「あ、まじすか、そんな震えてましたか」


その人に言われて、初めて自分が震えてるのに気がつく。


ほ、ほんとだ…。




「あ、あの」


「ん?」


目が合うと、微妙に心拍数が早くなる。


「助けてくれて…ありがと…ございます」



「いえいえ。
助けて欲しい時は、誰かを頼るんだよ」


「は、はい」



それが、最後の会話だった。