先輩はイジワル



「きゃっ…」


「あ、ごめん!
って、今日の子じゃん!」


と言われて、顔をバッとあげる。


「あ…ほんと、だ。

ここの高校だったんだ…」


そう、電車で助けてもらったイケメン!


明葵が見たら、間違いなくしつこいだろうな…


だってもう、女子が見てるもん。


「あれ?先輩にタメ口はダメだよ」


「えっ…せんぱっー?!」


先輩だったの!?


全然、分からなかったよ!!



「ご、ごごごご、ごめんなさい!

べ、別に…悪気があった訳じゃ…!」


超カミカミだね、私。


そう勝手に焦ってると


先輩は笑った顔をした。


あっ…笑顔。


ドキンッ


「いいよいいよ。

だけど、お仕置きしないとね…」


とか言って、私に近づいてくる。


「おし、おき…?」


戸惑ってると


先輩の手が私のおデコに当たって


そこだけ、ジーンっと熱くなる。


前髪をあげられて、


チュッ


という、音と私のおでこに何かが触れた気がした。


理解するのは遅くて



理解した時には、もう私の顔を真っ赤だった。