「ほんと、絶品!!」

「でしょ。」

美穂は自慢気に笑みした。


「…それでさ。」

あたしから重い口を開いた。
今日、わざわざ美穂を呼び出した理由を話さなくては─…

「実は…おくれてる」


あたしが消え入りそうな声で言うと美穂は驚きを隠せないように顔をあげた。

「まぢでっ?!おめでとうじゃーん」

「─ほへ??」

美穂からの予想外の反応にあたしは間抜けな声で答えた。

「だってあんたら結婚してんだし、かりんだってもう19歳だし、翔くんも職についてるんだから問題なしでしょ!!!」

「えっ...そーんなもんかな~」


「そーだよ!!高校生のできちゃった婚じゃないんだからあ」

「あはは!!あたしたちは結婚してからできちゃったかもなのお」

やっぱり、美穂に話してよかった。