驚いたと思ったら今度は実感して恥ずかしい気持ちに襲われた。 それ、本気?? あたしでいいの?? 頭が混乱する。 「か…翔…」 彼の名前を呼ぶので精一杯だった。 見上げると彼は真っ赤な顔で目をそらしていた。 風俗店で働いていた汚い少女でいいのだろうか─… 確かにあたし達の人生は純情とはかけ離れていた。 それなのに、まるで初恋同士みたいに照れている自分が謎だった。