あたしの名前は谷崎かりん…14歳。

両親を失ってから、友達にかくまってもらったりしながら今日までの2年間生きてきた。


あたしの家族は世間からの信用はない…
もちろん力のある理解者もいない。

14歳になったあたしは学校にも行かずに働いていた。

14歳の少女が雇ってもらえるわけはない…
確かにそのはずだ。

あたしは決してキレイとは言えない…むしろ汚らわしいと言ってもおかしくない仕事をしている。

そう―…

風俗だ。

母親はキャバ嬢だったので見知らぬ男と肌を重ねることはなかった。


しかしあたしは違う…
本番ありの店だ。


決してあたしだって好きで働いているわけではない。
生きていく為なのだ。


世間に見放された孤独な少女は今日―…お世話になった友人に別れをつげ新たなスタートをきった。