「は?作れますが。」

「いいや、作れないね」

「は?めっちゃくそ、作れますが。」

「じゃ作れよ。」

「誰が作るかボケ」

「ボケじゃなくて、芥川賞大作家先生だぞ!!敬えよ、超絶な」

「やかましい。ちょこざいなんですよ。あの、いいですか。言うておきますがね、私はあなたの奥さまではないですからね」

「え、結婚してたの、俺たち」

「結婚してないつったんだよ、バーロガイ」

「バーロガイてどんな悪口なんだよ、普通の悪口言えよ」

「じゃ、普通の悪口言います」

「いやいいわ」

「なんだよ」

「いやトンカツ作れよ‼」

「作らん!作ってたまるか!オラ絶対作んねぇぞ?」

「あの、ひとつ質問しますがね」

「はいどうぞ」

「もし結婚したら、トンカツくらいは作ってくれるんですかね?」

「トンカツくらい?」

「おい、トンカツ屋さんに謝れよ。」

「トンカツ屋さん、ごめんなさい」

「そっちの方向にトンカツ屋さん居るのかよ」

「知りません」

「全方向に向かって謝れよ」

「マジで?マジで言ってンの、終わってンなぁ、自分」