探偵「助手くん、助手くん、事件ないのかね」

助手「ないっすねぇ」

探偵「超ひまなんだけど」

助手「そっすねぇ」

探偵「相槌打ってないで、難事件のひとつやふたつ、持って来てみろよ」

助手「だけど、斎藤さん、難事件なんて、解けやしませんよねぇ?」

探偵「なんで」

助手「アホだから」

探偵「何いうんね、宮沢っ」

助手「本当のことじゃないすか」

探偵「本当のことじゃねぇよ。お前の主観だべや宮沢」

助手「犬と猫の紛失事件なら、一件届いてますが…」

探偵「そういうみみっちいんじゃなくてさ~、もっとよ~、あるだろが~」

助手「と、言いますと?」

探偵「宇宙規模のとかさー、ないの」

助手「それはないですよ、流石に」

探偵「犬と猫なんて、ほっとっても勝手に戻ってくるべや~」

助手「戻ってきますかね、しかしこれ、飼い主にしてみたら、宇宙が爆発するよりも一大事なんじゃないかとも思いますが」

探偵「宇宙が爆発ってなんだよ」

助手「いやそれは…」

探偵「宇宙、爆発すんの?」

助手「しませんけど」

探偵「どういうことよ」

助手「いや、例えですよっ」