畜生。俺は死ぬのか。

そう思った時、声が聞こえた。

「貴様ら!何やってやがる!!」

良かった。警察だ。奴らの嬲りもピタリと止んだ。助かったのだ。

助かった。そう思ったのは一瞬だった。すぐに奴らの声が聞こえて、俺は天国から地獄に引きずり下ろされた。

「組長!!すみません!」

組長…。なんてこった。俺はきっとこの後、コンクリ詰にされてドブ川に捨てられるのだ。

俺は静かに死刑宣告を待った。いや、声を出そうとしても、肺臓に突き刺さった肋骨がそれを許さなかった。