別にその人のことを断るのも
良かったがその日は暇だし
なんせこのお客さんは自分の中で一番
太いお客さんだったから
行ってみようかとか思ってしまったのだ。
専門で一番仲のいい私の友達、
佐野ななは誘いにOKしてくれた。
我儘な所もあるけど
とても優しい子なのだ。
放課後になり電車で競馬場に向かった。
競馬場は正直はじめて。
着くと人がかなり沢山いて驚いた。
こんなんじゃ見つけられないじゃん。
とりあえず電話して待ち合わせをした。
すると彼は歩いてきた。
「やっほ♪遅くなってごめんね!
この子うちの友達のななってゆうの!」
よろしくーなんて言い合ってるふたりを
みていると
客の後に連れがいることに気付いた。
更にその人のことは見たことがある。
よく私のキャバクラに太いお客様を連れて
来るからだ。
しかしその人は自分の中では謎の人物。