そしてまた君を好きになる



夜中に電話が鳴り響いたのは、数日前のことだった。

「…………えっ…………?」

電話を取った母の手は、少し震えていた。

「母さんが…………、倒れた…………」


祖母の体調が悪くなり、一家で再びこの町を訪れることに決まった。


父の仕事が一段落ついた今日の夕方に車で出発し。
着いたときには、夜中の2時をまわっていた。


疲れ果てた私は、祖母の家に着いてすぐ眠ってしまった。



数時間後。
日の光の中で見る風景は、やっぱり何1つ変わらず温かいもので。よりいっそう私の涙腺を刺激した。



幸い、祖母の容体はそこまで悪くないらしく、訪ねていった病院で、祖母は私を見ると、顔にたくさん皺を作って笑った。

「久しぶりだねえ。元気にしてたかい?」

嬉しそうに、でも今にも泣き出しそうに話す祖母を見て、初めて後悔した。

自分のエゴで、ここにもう、5年近く訪れていなかったことを。