先生の彼女です。

「幸希くん熱はかるよ」



少し頷いたのを確認してから体温計をいれた




「39.7℃…よくここまで我慢したな」



「先輩、病院運びます?」




「ああ、そうだな」




俺がそう言うと、首を横に振る幸希くん




「どうした?」


「病院…ハァ行かなくても大丈夫なんで」




「こんだけ熱高いからな…このままだと意識飛ばす」




「咲にこんなとこ…見せなくないから」




「このままだと苦しいのは幸希だぞ。」


「大丈夫…です」





目を開けているのがやっとな幸希くんに言われる大丈夫は、全く説得力がない




それに、だんだんと呼吸が乱れていく幸希くんをこのまま家でみるのはむりだ




「ごめんな幸希くん。そのお願いは聞けないかな」




「…ハァ…ハァ……」





「幸希くん、ゆっくり深呼吸して」



「ハァ…ハァ…先生…きつい」




「きついよな。深呼吸だよ」





ケータイの着信音が鳴ってみると涼から



「もしもし」


「あ、翔琉先輩!咲ちゃんの熱が急にあがって今40℃こえてて、喘息の発作と過呼吸。心臓が痛いと言っていて、全く治りそうにないです!」



「わかった、すぐ行く。あと、患者1人行くから処置室開けといて」



「わかりました!」





電話を切って幸希くんを抱える




「鈴谷、咲の熱が急にあがったらしい。急がないとやばいかも」




「わかりました、俺幸希のこと運ぶんで先輩先行っててください」




「ああ、ありがとな」




「いえ」





幸希くんを鈴谷に任せて俺は急いで病院にむかった