『フレイムオブザダークネス!!』
　手に持つ大剣から放たれる黒い炎はたくさんの豚のような顔をしたゴリラを灰になるまで燃やした。
「また落ちない」
ため息をつきながら目を閉じた。


「おにいちゃん！おにいちゃん！朝だよ！起きて！」
目を開けると近くには女の子がいた。
「おにいちゃん！学校遅刻しちゃうよ笑」
「あぁ、わかった」
体を起こしベッドからおりてすぐ学校の準備をする。
「行ってきます！」
女の子は大きな声で家を出た。準備を終えた自分もそれに続いた。
「行ってきます…」
さっきまで寝ていてすぐだったので声があまりでなかった。
「行ってらっしゃい〜」
台所からそんな言葉が聞こえた気がした


　俺は小林悠斗　普通の高校生だ。
さっきの女の子は俺の妹の小林飛鳥、台所から聞こえた声は姉の小林真里で父と母は昔に亡くなり今は三人で暮らしている。
ゆっくりと歩いていると
「お〜い　ゆうくん〜」
後ろを振り向くとバッグが開いたままの女がいた。彼女は高橋琴葉、幼馴染だ。
「ゆうくん〜おいてかないでよ〜」
「おいてかれたくなかったらもっと早く走れ」
「えー」
琴葉においつかれないように歩いていたらいつの間にか学校についた。
校門を通ると同時にチャイムがなった
「いまからここを通る奴は遅刻だからなー！」
俺がついてからすぐに琴葉がついた。
「間に合った〜かな？」
「かな？じゃない！琴葉遅刻だ！」
「えぇぇぇ」
そんな会話を心の中では笑いながら見ていた。
教室に入り、授業をうけ、給食をたべ、部活をして家に帰る。普通すぎる一日を終えた俺はご飯を食べ、すぐ風呂に入りベッドに横になり目を閉じた。


目を開けるとそこは朝まで見ていた夢の場所だった。
ここはDREAMWORLDその名の通り夢の中の世界だ。ここではたくさんの種族の人がモンスターと戦いモンスターからたまに落ちるアイテムを売って生活をするもう一つの世界だ。