珍しくよく喋る私に少し驚く龍二。
「確かにそうだが・・・まあ、そこが真白の良い所か。悪かった、次からは気を付ける。」
だから機嫌を直してくれ、と微笑み、私の額にチュッとキスを落とした。
私は心がむずむずとした感覚に戸惑い、龍二の胸に顔を埋めた。
そうしているといつの間にか龍二の部屋に着いていて、中に入ると私はふかふかのソファに降ろされた。
その後間もなくして運ばれてきた昼食の皿には少しずつ食べられるように小さく切られた桃が乗っていた。
私は持って来てくれた先程の男、平吾にお礼を言った。
お礼を言われるとは思わなかったのか、とんでも御座いません!と慌てる平吾。
「まぁ、これが真白だ。」
そんな平吾に龍二が静かにそう言うと、
「素直で真っ直ぐなお方ですね。
若、大切になさってくださいね。
それでは後程後片付けに参りますので、失礼いたします。」
と平吾は柔らかく微笑んで去って行った。
『・・・いただきます。』
手を合わせて、小さく切られた桃を1つ口に入れる。
