龍二はそのまま廊下に戻ると、今度は隣の部屋のドアを開けた。
「ここは俺の部屋だ。
真白に何かあったらまずいと思って真白の部屋を俺の隣に用意させた。」
龍二の部屋は黒が基調とされた部屋だったが、暗すぎず重すぎずちょうど良い空間を保っていた。
「もうすぐ昼になるが昼食はどうする?
俺はここで食べるが・・・」
顔をのぞき込んでくる龍二。
『ん、龍二と一緒に食べたい。』
「分かった。」
龍二は再び部屋から出ると長い廊下を迷うことなく歩き始める。
やがて着いたのは窓が普通よりも多く取り付けられ、部屋の中から人の声とカチャカチャと音がする扉の前だった。
ガララ・・・と、龍二は躊躇うことなく引き戸を開けた。
そこは大きな厨房だった。
扉の音に一斉にこちらを向く沢山の目。
「「「お疲れ様です、若!」」」
元気よく挨拶をする男達の中から50代位の男性が出てきた。
その様子を見て、他の男達は再び仕事に取り掛かる。
