カチャ、と音がして龍二が入って来る。
私を見て一瞬動きが止まるが、何事も無かったように振る舞う。
「迎えに来た。真白の部屋を用意したんだ。気に入るといいが。」
『私のお部屋?わざわざ用意してくれて、ありがとう。』
にこっと微笑み、ゆっくりとベッドから脚を下ろして立つ。
だが筋肉の衰えた足で直ぐに立てるようになるわけでもなく、ふらついてしまう。
「っ、無理するな。」
倒れるかと思ったが、いつの間にかそばに来ていた龍二が支える。
『ごめんなさい、でも、少しでも早く立てるようになりたくて。』
龍二の眉間によったシワを見て、起こったのかと思い俯く。
「ふふ、真白ちゃんは一生懸命ね?
龍二、そのシワどうにかしなさい、起こっているようにしか見えないわ。」
私達の様子を見ていた夏希が龍二に注意する。
