夏希はクローゼットから引っ張り出した淡いピンクの服を持ってきて私の体に合わせる。
「うん、ぴったり!
若い頃間違って小さい物買っちゃって捨てようか迷っていたけれど、取っておいてよかったわ。」
ほっと息をつく夏希。
「さて、服も見つけた事だし、薬を塗りましょうか。」
ちょっとごめんね、と言いながら病院服の紐をシュルシュルと解いていく。
やがてパサ、と布が肩から落ち、上半身の傷が露わになる。
逃げた日からしばらく眠っていた事で幾らかましにはなっているが、それでも酷いとしか言いようがない。
夏希はそんな私の姿に何も言わず、悲しげな顔をしながら黙々と薬を塗り続けた。
その後、脚も同様に薬を塗ってもらい、ゆっくりと起こされて服を着させてもらった。
夏希がくれた服は体のラインが出るワンピースだった。
全体的に淡いピンク色で、襟元や裾に可愛いレースが施されていた。
「真白ちゃんってスタイルいいわよねぇ。
こんなに細くて折れちゃいそうなのに出る所ちゃんと出てるし大きいし。」
私なんて・・・と沈む夏希だが、夏希も充分大きいと思った。
一般的な大きさなど分からないが。
