全てをくれたあなたに


真白が完全に2人と打ち解けた様子を見た龍二は、静かに口を開いた。





「お袋、悪いが真白の服を変えてやって欲しいんだが・・・」





ちらっとこちらに目を向ける龍二。





そう、私は退院する際に着替える服がなかったため、病院服のままだったのだ。





「ついでに、傷に薬も塗っておいて欲しいんだ。凛から薬を預かっている。」





ポケットから塗り薬を取り出して夏希に渡す龍二。





夏希はそれを受け取り、龍二が抱えていることで少しはだけた裾から覗く包帯の巻かれた細い脚を悲しげに見た。





「・・・分かったわ。それじゃあ、私の部屋まで真白ちゃんを連れてきてちょうだい?」




「あぁ。
親父、真白は今日の夕食の時、組員に紹介しようと思う。悪いが機会を作ってくれ。」





「あぁ、分かった。
真白ちゃん、また夕食の時に。」





『・・・うん。』





私が返事をすると夏希は立ち上がり、部屋を出た。





「銀司、俺の部屋に書類を運んでおいてくれ。その後は自由にしてていい。」





追うように龍二も出るが、思い出したように振り返って銀司に告げた。