その言葉を合図に静かに襖が開けられる。
「失礼いたします。」
龍二と銀司は部屋に入ると真ん中辺りに座った。
先程の男は私たちの少し後ろに腰を下ろした。
「君が、真白ちゃんだね?」
部屋に入る前に聞いた龍二に少し似た声が再び鼓膜を震わせる。
声のした方へ顔を向けると、一段高くなっているところに着物を着た男の人と女の人が座っていた。
一目見て、龍二の両親だと分かった。
『はい。初めまして、真白と言います。
私を受け入れて下さり、ありがとうございました。
このような姿での挨拶で申し訳ございません。』
龍二に抱えられている為上手く動けないが、出来る範囲で頭を下げる。
「ふふっ、礼儀の正しい子ね?
そんなにかしこまらなくていいわ、真白ちゃんがここに住むことを承諾した時から、貴方は私の娘だもの。」
そう言いながら立ち上がって近づき、私の頭を優しく撫でるのは龍二のお母さん。
