全てをくれたあなたに


凛の部屋の前につき、ノックをする。




「はーい?」





カチャ、と音を立ててドアを開くとそこには銀司が椅子に座ってうなだれていた。






『・・・銀司、さっきはごめんね?
嫌だったんでしょう?』





「へっ?あ~、別に嫌だったんじゃねぇよ~。男の事情、ってやつだからさ〜。」





へらへらと笑う銀司だが、どこか疲れきっているように見える。






「まあ、気にしないであげて?」





頭に?をいくつも浮かべる私に凛が苦笑いをして言った。





「それより龍二、もう行くの?」





「ああ。親父達にも会わせなきゃなんねぇし、早めに組のもんにも説明しておきたいからな。」





「そう、分かったわ。
真白ちゃん、怪我が全部治るまで絶対安静にしているのよ?」





『わかりました。
凛さん、お世話になりました。』





「いいえ。龍二、何かあったらすぐに連絡をよこしなさい。」




「あぁ、分かってる。銀司。」