全てをくれたあなたに


『おはよう?』





「あぁ、はよ。」




「おは~。ってかなんで疑問形?」






龍二は机の上の空になった皿を見て微笑んだ。





「凛から退院していいと連絡があった。
色々と説明することがあるから少し早いが迎えに来た。」





少し揺れる、そう言って龍二はそっと私を抱き上げた。






「行くぞ、銀司。」




「お~、ちょっと待ってな~」





『あ。』






私が食べ終えた朝食のトレイを持って後ろを付いてくる銀司。





『銀司ごめんね、ありがとう。』




「いいえ~、お礼はチューで「ふざけんな。」おー怖っ!」




冷たく遮る龍二に対してけらけらと楽しそうに笑う銀司。




『・・・銀司。』





くいくい、と手首を動かして銀司を呼び寄せる。