全てをくれたあなたに


やがて朝になり、凛が朝食を持ってやって来た。




「おはよう、真白ちゃん。
・・・もしかして、眠れなかったの?」





私の顔を見て顔を顰める凛。





『・・・龍二達がいた時はなんだか眠れたんですけど、どうしてでしょうね。』





「そっか。うん、ちょっと早いけど今日退院しましょうか。」





私の言葉を聞いて少し考える仕草をすると、にこっと笑顔を向けてそう言った。





「傷の治りも順調、食欲もあるし、思っていたよりも回復が早いわ。
睡眠に関しては龍二と一緒にいれば問題は無いわね。
じゃあ、ゆっくりでいいから朝ごはん食べててね。」





念の為、と机の上に嘔吐物の容器を置いて凛は出て行った。





いつもより少し明るい凛の姿に疑問を持ちながらも摩り下ろした林檎を口に含んだ。





時間をかけてゆっくりと食べ、水を飲んでいると部屋の扉がノックされた。






『・・・どうぞ?』







静かに扉が開き、龍二と銀司が入ってきた。