凛の言う通りにまずは摩り下ろした林檎を少しスプーンに掬った。
『いい匂い。』
パクッと口に含む。
『うっ、』
突然吐き気が込み上げてきて、急いで口を押さえる。
「無理はしなくていいわ。
食べられそうに無かったらここに出していいわ。」
容器を机に置きながら私の背中を摩る。
私は容器ではなく、ストローの刺さったペットボトルを取ると口に水を含んで飲み込んだ。
ふぅ、と息を吐く。
「真白ちゃん・・・」
『吐き出したりなんかしません。
今まで与えられなかった大切な食べ物ですもの。』
それに、と続ける。
『早く元気になって、龍二達の所へ行きたいんです。
ただの厄介者になるかもしれない。
それでも私は龍二の自慢する組に行って、何か自分に出来ることを探したいんです。』
