全てをくれたあなたに


『凛さん。』




「話は済んだ?夕ご飯に真白ちゃんが食べられそうな物、持ってきたの。」





凛が持ってきたトレイには摩り下ろした林檎と、ぶどうのゼリーが乗っていた。





『夕ご飯?』





時計を見ると長針は夕刻を指していて、窓の外をみると太陽が傾いてオレンジの光を放っていた。




『・・・綺麗。』





「もう夕方だったのか。真白といると時間が過ぎるのが早く感じるな。」




「そ~だな~、さぁて俺らは帰るとしますか~」




んーっと伸びをしながら立ち上がる銀司。





「真白、ゆっくり食えよ。」




また明日来る、と言って龍二達は帰って行った。





静かになった部屋で、私は凛の運んできた食べ物を見る。




「取り敢えず、少しでも口に入れてみなさい?」