全てをくれたあなたに


私はクスッと笑みをこぼし、そばにあった龍二の手を両手で包み込んだ。




『もちろん、付いていくわ。
改めてよろしくね。』




今度はにこっと笑顔を向ける。





「っあ~やべぇな、理性やばい。」




顔を両手で覆って天井を仰ぐ銀司。





「・・・初めて笑ったな。」




ふっと微笑んで私を見る龍二。





『そう言えば、もうずっと笑った記憶がないわ。』




言われて初めて、自分が長い間笑っていないことに気づく。





「いつも笑っていろ。その方が可愛い。」




『うん。』






和やかな空気が再び戻って来ると、コンコン、と遠慮がちに扉がノックされて凛が入ってきた。