全てをくれたあなたに


「真白、俺の家に来ないか?」



『・・・え?』





「と言っても、真白には話して置かなければならないことがある。」




黒曜石の色をした濡れた様な輝きを持つ瞳が不安そうに揺れる。




『話して置かなければならないこと?』




「あぁ。まず、真白が今まで囚われていたところは組、つまりヤクザだ。
そして、俺の家も・・・ヤクザだ。」




『ヤ、クザ?』





自分が一般とはかけ離れた所に囚われているのは認識していた。




ただ、ヤクザという程の大きな組織に囚われているとは思いもしなかった為、
龍二の言った言葉に少し混乱した。





「あぁ。だが俺らの組は正統派だ。
組に正統派も何もねぇと思うかもしれねぇが一般人に手を出さないのは当たり前、強姦、カツアゲましてや薬なんてやった奴にはどんな罰があるかわかんねぇ。
他の組には真似出来ねぇくらい、厳しい組の決まりだ。」





私に組についての知識が無いことを知ってか、分かりやすく簡単に説明してくれる龍二。