全てをくれたあなたに


「ちょ、俺の事忘れてね~?」




『あっ・・・』





「あぁ悪い、帰ったとばかり思っていた。」





「おいおい真白ちゃんは許せるけど龍二はわざとかよ~。
俺泣いちゃうよ~?」




しくしくと嘘泣きを始めた銀司。





『龍二・・・』




「ほっとけ。」




どう対応すればいいのか分からず、龍二を呼ぶと呆れたように返してきた。





「そんな事より真白。
凛からあと1週間位入院して、体調に異常が無ければ退院していいそうだ。」





さり気なくコケにされた銀司だが、龍二の話を聞いてベッドの横に戻ってきた。





『退院・・・ でも、』



「そこでだ。」





私には居場所がありません、と言おうとしたら龍二が遮るように続けた。