瑠璃華は余程むしゃくしゃしていたらしく、床に倒れた私を何かを叫びながら蹴り出した。
その後は先ほどと同じく私は人形のようになって彼女の気が鎮まるのを待った。
やがて綺麗に巻かれた髪を乱して肩で呼吸をする彼女は部屋から出ると、2人の男を率いて、私を連れ出すように言った。
男達は短く返事をすると乱暴に私を立たせ、狭い部屋へと連れて行く。
突き飛ばすように部屋の中へ入れられ、勢いで転んだ私の手に手錠、私の足にベッドから伸びる鎖をつけるとドアに鍵をかけて行った。
ベッドに座るわけでもなく、転んだまま床に座り込む。
雲の間から月が顔を出し、牢屋のような狭い部屋の中を照らす。
質素なベッド、ささくれた木の机、壁や天井には所々シミが目立つ。
