『よろしくお願いします。』 ぺこりと頭を下げると、こちらこそ!とあちこちから返ってきた。 「真白。」 聞こえてきた声に顔を向ける。 「折角だからあいつらと話してこい。」 『いいの?』 「あぁ。この建物からは出るなよ。」 『うん、ありがとう龍二!』 私は龍二に笑いかけてメンバーの元へ向かった。 「今の、反則。」 「だよな~。龍二、大丈夫か~?」 「・・・うるせえ。」 楽しそうにメンバーと話す私の後ろでそんな会話がされていたことを知るはずもなかった。